韓国3日目、4日目
翌日、昨日のことはなかったかのように、下の娘は復活しました。 ホントに強い。助かります。 無事、オンドルの宿を出発することができました。 キムさんが「日本人にはキツイかも」と心配してくれた石の床も、古い家屋も、平気平気。 私たち親子は、とっても楽しみましたよお。 ただし、このHPは相当、イメージ写真で、「写真の魔力」を感じさせるものであることは確かです。 で、近くの食堂で朝ご飯。 キムさんが「食べさせたい」と思う物を5種類くらいチョイスしてくれ、みんなでワイワイ食べました。 キムさんが「韓国の文化は、みんなと食事を食べること、です」と教えてくれました。 スプーンや箸を、全く遠慮無く、友人知人の皿に手を伸ばして、つっこんで食べるのが、正解らしいです。 へえ~。 とは言え、キムさんは私たちに気を使って、必ずお店の人から取り皿をもらってくれます。 「船に乗るまで時間があるので、さて、どうしますか?」と、言われ、娘達は「靴だの服だの買いたい」とのこと。 そんなの大きな荷物を持って、付き合いたくないから、「私はお茶でもしてるわ」と言うと、キムさんが「私もお母さんと一緒にいます」とのこと。 おほほ、キムさんとのんびりお茶だわ、、、、と思いきや、、、、、 「お母さん、韓国の銭湯に行きましょう」 「へ?銭湯?」 「はい、韓国の文化です」 「へ?だって、一人になっちゃうでしょ???」と慌てると 「ケンチャナヨ~、待ち合わせ過ごす場所もあります、中のことも教えます」 ちょっと焦りましたが、、、せっかくですから、連れて行ってもらいました。 この銭湯は小さいけど、大きい銭湯は、中に映画館やネットカフェ、ゲームセンターなどもあり、家族や友人でお弁当持って、寒い冬を一日、ゴロゴロ過ごすそうです。 宿泊もできます。 へえ~。 女湯には当然一人でしょぼしょぼ出かけましたが、心配はいらず、、、韓国のオバサン達が、身振かしましく、色々かまってくれました。 アカスリはこうやる、とか、リンゴを食え、水を飲め、サウナや水風呂について来い、、、とか。 待ち合わせ場所の広間に行ってから、「韓国は自由だねえ、お風呂で歯磨きしたり、なんか食べたりしてるんだね」って、キムさんに言うと、苦笑しながら「あり得ません、オバサンだから、許されます」とのことでした。 オバサン道って、全世界共通らしいです。 この写真は待ち合わ広間。奥の犬小屋みたいなのから、寝ている人の足が見えます。 上の写真は、色んな種類のサウナです。 銭湯に行っても時間があったので、娘達を待つ間、デパ地下や、屋台巡り。 デパ地下ケーキは見た目は、日本のケーキと同じです。 でも、キムさんに言わせると「韓国のケーキは甘いだけ、日本のケーキは甘いけど甘くない深い味がします」とのことです。 韓国では「テンプラ」は、庶民の屋台食らしい。 日本では、高級食に成り上がっているのに。。。 へえ~。 さて、いよいよ、島へ。 荷物はその辺にほったらかしているので「荷物大丈夫ですか?」と聞くと「みんな島の人だから大丈夫」とのこと。 ああ、日本にもそんな時代、そんな場所が有ったなあ。。。。 私の幼い頃もそんなでした。 施設は、一つ一つの建物が明るく綺麗です。 ソーラーシステムで床暖房しているそうです。 この写真は、私たちが泊めてもらったところです。 国内外からの研修会場として、また、国内外からのお客様の宿泊施設として使っているそうです。 部屋を出ると、ぐるりと四方が見渡せます。 遠浅の海で、夏は海水浴場としてにぎわうそうです。 ここで、印象に残る話を聞きました。 25年前、知的障害者の施設を町の中に作ることはできなかったので、やむなく、島に施設を作りました。 容易に町に出たり、人々と触れあうこともできず、そのままでは隔離された施設になります。 だから、この景観を活かし、それならば、町の人をここに呼ぼう、、 そして、外の人と触れあうことで利用者には刺激を、 町の人には障害者への理解を広めよう、、、と。 だから、普通の会社のセミナー会場としても開放し、 観光客の宿泊施設としても開放し、 国内外のボランティアを受け入れよう、、と。 その結果、年間8000人から9000人の人が施設を訪れるそうです。 韓国では企業の昇進の条件として、また、学校の単位取得のため、ボランティア活動は必須と言うことも手伝い、ソウルから比較的近い、景観のいい島の施設を選ぶ人も多いのでしょう。 いやあ、それにしても、すごい、努力です。 感激しました。 私たちが訪れたときも、他のボランティアさんと会いました。 その中の一人、 娘が勝手に「ぱくよんは」と呼んでいるボランティアさんです。確かに似てる。 数ヶ月ボランティアしているそうです。 娘とは、全く、言葉は通じないのに「ナルト!ワンピース!」とジャパニメーションの話で大いに盛り上がるみたいです。 キャラクターの名前を呼びながら、身振り手振りで、、、ジャパニメーションほんとに、すごいです。 娘が夏冬合計4週間を過ごしたホームです。 5人の男性利用者が暮らしています。 「え?男性の寮なんですか?女性じゃないの?」と聞いたら 「はい、女性は女性のボランティアが来ても喜びません。男性は喜びます」と、こともなげに言われました。 確かに、、、、。 それも、全世界共通みたいです。 夜だけは女性職員さんと同じ部屋に寝かせてもらっていたそうです。 夜は、「エライ人のお家にお呼ばれ」とのことで、ちょっと緊張していたら、、、 「8持から外でみんなで食べる焼き肉です」と、キムさん。 「へ?バーベキュー?外で?この季節に?夜に?」 「はい、みんなで食べる世界で一番美味しい焼き肉です」 「え???寒いでしょ?風吹くでしょ?へ?へ?」 「大丈夫です、みんなで火を囲めば温かいです」 キムさん、、、徹底的にロマンチストです。 キムさんに洋服をたくさん借りて、ダルマのようになって、バーベキューに参加しました。 でも、大丈夫、韓国では、年上>年下、女性>男性、客人>主人の順に大事にされるらしいので、私は園長より、いい席を頂きました。 背中に薪ストーブ、顔にバーベキューの火が当たる特等席です。 キムさんの日本語、キムさんの日本語教室の生徒さんの片言の日本語、 下の娘の驚異的な進歩を遂げた片言の韓国語、 日韓共通して超片言の英語で、身振り手振りの大宴会。 いろいろな人が入れ替わり立ち替わり訪れ、娘に別れを告げ、娘を抱きしめてくれます。 行って良かった、どんなに可愛がってもらっていたか、よく分かりました。 奥の左から2番目、園長です。 「小粒さんは、私の日本の友人。midoriちゃんは、友人の娘。大切な人です。会いたいと願っていたら、きっと会えます」って、またまた、キムさんのロマンチックな言葉。 ああ、キムさんステキすぎる~。 「たくさんのボランティアが施設を訪れるけど、midoriちゃんのことは忘れない」「きっと日本に会いに行く」と、他の職員さんにも口々に言ってもらいました。 私の職場の人たちがキムさんに感じたことを、こちらの施設の人も一ボランティアの娘に、感じてくれていました。 やっぱり気持ちは通じるんだ! 福祉職場は3K職場と言われるけれど、いや、違います、3K1Rだと確信しました。 「希望、感激、感謝と連帯」ですよ。 「早期退職カフェ開店」を目指す私ですし、いつも「仕事行きたくないよお」って泣いているんですけど、 この仕事をしていることと、そう言う人たちと連帯できることを、幸せに誇りに思えた夜でした。 翌朝、キムさんは仕事だったので、お姉さん職員が3人で空港まで送ってくれました。 最後に食事を食べたとき、、、、私も韓国風に、どんどんスプーンを突っ込みました。 「コリアンカルチャー」と言って、オンニ達大いに喜んで笑っていました。 「一緒に食べる」って、仲良くなれる一番良い方法だねぇ。。。 コリアンカルチャー、偉大だ。 長い長いレポートでしたが、そろそろ終わりです。 韓国の人は、きっと、写真だけ見てくれていると思います。 日本の人は、、、、、、、、きっと、、、、、やっぱりここまでたどり着いてないかも。。。 たどり着いた人、ありがとう~。 小粒さんちは、これでしばらく「塩かけご飯」の耐乏生活を宣言してあります。 でもね、それと引き替えにしても全然惜しくない、得難い経験でした。
by kotubutubu123
| 2009-03-07 00:54
| お外ごはん
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